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MAMA'S EYE   せんぱいままの視点で語る受験・子育ての中で思うこと
★ 中学受験 ★
これは、最も多くの親が関心を寄せる問題だと思います。  
親がこどもの受験に主体的にかかわれる最後の砦だからでしょうか。また、小学校の数年間でみえてきたこどもの力(学力、体力、精神力、性格etc)から、子供の将来への道が、ある程度、判断できると考えるからでしょうか。一面、当然のことと思います。
しかし、そこに大きな錯誤があります。まず、受験の主体は、あくまでもこどもです。そして、こどもは、まだまだ成長し、自分の道を模索し、その過程でさらに力をつけていくはずです。過大な期待はこどもにとって重荷ですが、この程度と枠をはめてしまうのは、もったいない話です。そんなこといわれなくても、「こどものために、あらゆる可能性をのばそうと、教育環境を整えている。そのために努力し、なやんでいる。」と、おっしゃる方も多いと思います。それも、事実でしょう。教育熱心で,賢明なお母様方に、あえてここから話をスタートするのは、いつのまにか、受験というハードルが、最終目標におきかわってしまい、最初にあったはずの“こどもをそだてる”目的が見失われてしまう例が、多くみられるからなのです。

では、“こどものための受験”という、大前提にたったところで、話をすすめましょう。
まず、こどもの気持ちです。気持ち——意志というほどのものではありません。まだ、小学生なのですから。——勉強をしようという気持ちがあるかどうかです。これには、小さい頃から、観察したり、自分で考えたり、調べたりすることの楽しさを味わうことが大切だと思います。環境は大切ですが、何も、大人がお膳立てする必要はありません。それは、かえって逆効果です。こどもが興味を示したとき、けっして、その芽を摘み取らないことです。そして、知りたいとか、作りたいとか、解き明かしたいとか、そういった欲求がみたされた時に味わう、達成感や充足感が学習意欲につながると思います。そのとき、身近な人にほめてもらったり、一緒に喜んでもらえれば、最高でしょう。代償や脅迫で勉強させても、気持ちは育ちません。そうはいっても、6年生ぐらいで受験が迫ってくると、現実に時間がないというあせりが、親のほうにでてきます。心の中での葛藤だったり、親子間のバトルだったり…でも、このときにこそ、スタート地点に立って考えていただきたいのです。

次に、学校選びです。校風はもとより、通学時間、学校の設備、授業料の問題など、さまざまな点を考慮して、それぞれの家庭の教育方針に合った学校が選ばれることと思います。説明会に行ったり、在校生やそのお母様に学校の様子をうかがったり、情報を入れることは大切だと思います。ただ、こどもをそこに巻き込まないで頂きたい!こどもには、まだ、学校選択の判断基準はありませんから。候補の学校をある程度決めた上で、こういう点があなたに向いていると説明してあげたほうが良いでしょう。そのうえで、文化祭など学校見学に連れて行った方が良いと思います。ただし、他の学校と偏差値レベルや進学状況で比較したり、ぜったいここでなければだめというのは、後々こどもの価値観に影響しますから、やめましょう。選んだ中に、こどもの気に入った学校があれば、ことは円満。少々難しくても、じゃあ、がんばろう!という気持ちになるでしょう。親が薦めた学校が気に入らないという事になれば、それはどういう点で気に入らないのか、きちんと話を聞いてあげてください。こどもは、具体的に気に入らない点があるというより、受験そのものが嫌だったり、親に決められている事に反発を感じていることが多いので、話す事によって、気持ちの整理がついたり、自分で納得がいったりするでしょう。

そして最後に、学習環境に関する問題があります。これには、学校や友達との付き合い方といった、家庭の外の環境と、家族の協力という家庭環境があります。学校や友達に対しては、受験をオープンにできない場合が多いので、付き合い方が難しい場合があるかもしれません。でも、受験を意識しすぎないで、できるだけ普通に過ごすのが理想的ですね。学校行事を念頭において、友達と遊ぶ時間、一人で遊ぶ時間を確保しながら学習の計画を立てる必要があるでしょう。ただこれも、お母さんからのお仕着せではなく、こどもが主体となれるように、上手にアドバイスしてあげてください。つぎに、家族の協力ですが、ある程度、みなの理解を得て協力してほしいですね。いきなり,大勢の来客があったり、相談もなく家族旅行が決まったり、一日中テレビがついていたり、時間が不規則だったりすると、本人がいくら計画を立てていても、それを妨げる事になりますから。家族の理解を取り付けるしごとこそ親の役目です。とはいえ、受験生を王様にしてはいけません。勉強は子供の仕事の一部——これを日常として、勉強することが特別のことにはならないように、家族の一員としての自覚を忘れないように生活してほしいですね。

こうして考えてみると、受験のためだけではなく、こどもの成長を支えるための親の役割が見えてきたようです。こどもの心や体の健康に気を配りながら、見守ることが大切です。栄養も過剰摂取にならないよう、バランスを考えて。ビタミンI(愛)もね!
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