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MAMA'S EYE   せんぱいままの視点で語る受験・子育ての中で思うこと
 
★ 人を育てるということ・・・ある光景から ★
今日、私はとても苦々しい思いで、帰宅しました。
お使いの帰り、バス停でバスを待っていました。私の前にも後ろにも数人の人が並んでいました。
そこへ、兄弟と思われる幼稚園児とおばあさまがやってきました。兄の方が並ばずに前の方にあるベンチの狭い隙間にさっさと座りました。おばあさまは「順番よ」と声はかけたものの列の後ろにはつかず、その子のそばに来て立ちました。弟ももちろんくっついてきて、割り込むようにベンチに腰掛けました。それから、しばらくしてバスが来ると、まるで、当然その順番が来たかのように三人は乗り込んだのです。なぜ、おばあさまは「順番を守ること」を教えてあげなかったのでしょう。彼らの将来にとても大切なことなのに・・・
しかも、その二人が通う幼稚園はその地域ではいわゆる名門、入試をくぐって選ばれたこどものはず。おそらく、親も教育に関心が高く、こどもがどのように育ってほしいかというお考えをお持ちのはずなのに・・・
 基本的な生活や社会のルールをしっかり教えることは大人の役目です。
こどもの将来を考えるならその姿勢はきちんと保っていなければなりません。
かれらは、おそらく幼稚園で「バスを待つときはどうするの?」と聞かれれば、「順番に並びます」と答えられるでしょう。そこがなおさら怖いところです。その答えは、その場しのぎのもので、真実ではないからです。言葉の内容が身についていないのです。無責任な人間はこういうところからうまれてくると思いませんか?
少し話が飛ぶようですが、 言葉の内容が身についていないということで思ったのは、よくいわれる、こどもに読解力がないという問題です。文字は読めても、内容が伝わらない。それは、体験がないからなのだと思います。いろいろな体験をしていると言葉の意味が体でわかる——つまり、状況を自分の中に再現し、心情を汲み取ることができると思うのです。もちろん、読書量が少ないなどという事も原因とされますが、読書もまた体験として捕らえた上でのことです。豊富な体験が精神を豊かにします。その中でいろいろな学習がなされるのです。その体験を、こどもが生を受けたその瞬間からともにし、しかも、全面的にお手本とする親の責任は大きいものがあるということをもっと自覚してほしいいと思います。

私は今日のことで、実は自分自身にも苦々しさを感じています。こういう思いがあるのに、そのおばあさまに伝えられなかったこと、そうすることに、勇気が必要な社会に・・・
総合学習だとか、地域に開かれた教育だとか、そういうことは、今始まったことではなくて、ずっと以前から社会で育まれているはずなのに、何も育っていない今の社会の現実に、教育の貧しさを痛感したわけです。
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